「路地」「長屋迷路」写真集紹介
■写真集:路地

路地 著者:中里和人(Nakazato Katsuhito)
タイトル:路地(ROJI) Wandering Back Alleys
オビ紹介文:
白昼と闇を繋ぎ、分ける時間
建物と建物を繋ぎ、分離する空間
写真家は時空のすき間である
路地を見つめている
   -----松山 巌
定価:本体2,400円+税
出版社:清流出版

■紹介記事
[2005年1月23日 読売新聞読書欄より 文・前田恭二氏]
タイトルは、ただシンプルに「路地」。とはいえ、昔かたぎの人々が肩を寄せ合って暮らす、生活空間としての路地を撮っているわけではない。ここでの「路地」とは、むしろ異界への通路と言った方がよい。
夕暮れ時の狭い路地の先には、どこにでもありそうな、しかし不思議な世界が広がる。レトロな洋品店に人待ち顔でマネキンがたたずむ。古びたトタンやモルタルがいい味わいを醸し出すかと思えば、屋根も壁も緑に覆われた奇妙な家に出くわす。そんな路地を歩く人の姿を、ひさしの上から猫が見つめている-----。
ある人には歩き慣れた道であっても、他の人にとってはそうではない。<一瞬にして、日常の路地が、超日常(シュール)なハリボテ風世界に転換>するゆえんである。
そうした見知らぬ路地に迷い込む、かすかな不安とひそやかな快感を、本書はページをめくるごとにありありと思い出させる。路地というナノ迷宮を追体験させる、写真集の姿をした迷宮とも言えようか。

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by nakazato-k | 2005-01-23 14:35 | 中里和人 新着情報
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